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絹谷 清剛*; 横山 邦彦*; 久藤 美保*; 笠原 善仁*; 小林 勝利; 本石 章司; 小野間 克行; 分校 久志*; 道岸 隆敏*; 利波 紀久*
Journal of Nuclear Medicine, 42(4), p.596 - 600, 2001/04
正常p53遺伝子の欠けた腫瘍細胞は、電離放射線照射によるDNA障害を受けると細胞周期のG2期において停止し、その障害を修復することにより、放射線耐性を示す。methylxanthine誘導体がG2停止を阻害し、放射線増感効果を示すことが知られているものの、放射性アイソトープによる低線量率線照射に対する影響に関する情報は乏しいのが現状である。本研究の目的は、線照射に対するmethylxanthine誘導体の効果を観察し、内照射療法への応用の可否を検討することにある。LS180ヒト大腸癌細胞を、Re-MAG3あるいはRe-MAG3標識大腸癌A7抗体(0~25Ci/ml)により、pentoxifyllineあるいはCaffeineの存在下に照射し、細胞生存曲線を得て、methylxanthine誘導体による効果比を算出した。対照として、高線量率X線照(0~4Gy,1.4Gy/min)における効果比と比較した結果、Reの線の殺細胞効果が大きい可能性がある。
清水 雄一
Radiation Physics and Chemistry, 36(3), p.291 - 294, 1990/00
固体酸性度に関連するSiO/A1O比の異なる4種のシリカ-アルミナ存在下でのメタンの放射線化学反応をモレキュラーシーブのメタン放射線分解における触媒活性との関連において研究した。主生成物は水素およびCまでの炭化水素であり、それらの収量は均一系に比べて著しく増大した。生成物収量、アルケン/アルカン比および炭化水素分布とシリカ-アルミナ中のAlO含量との間には相関が認められないことから、生成物収量の増大はシリカ-アルミナの固体酸性度に無関係であると考えることができる。生成物収量の順序およびその経時変化はモレキュラーシーブSAと同じであった。シリカゲルもまた高い触媒活性を示した。従って、モレキュラーシーブ上でのメタンの放射線分解における生成物収量の増感はその固体酸性には無関係であると結論できる。モレキュラーシーブの触媒活性をエネルギー移動の概念によって説明することを試みた。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
International Journal of Radiation Biology, 43(1), p.85 - 90, 1983/00
被引用回数:7 パーセンタイル:77.81(Biology)種々の細菌栄養細胞に対するNOの効果を説明できる反応機構はまだ解明されていない。我々は種々の栄養細胞に対するNOの作用の違いが細胞内カタラーゼに起因するとの考えの基に、NO増感作用におけるカタラーゼの役割を明らかにするため、種々の細菌に対するNOの効果とカタラーゼ活性との関係について検討した。1M/min以上の活性を示す細菌では、NOによる増感率と活性の間に一定の相関が認められ、活性の○いもの程NOによって増感されやすいことが明らかになった。この相関関係によって、今まで不明であった生育時期による増感率の違いや、細菌の種類による増感率の違いはすべてカタラーゼ活性との関係で説明できる。またOHラジカル、HOおよびカタラーゼが関与する反応として、NOによる増感作用は次のような反応機構によって起ることを提起した。(1)RH+OHR・+HO (2)HO(カタラーゼ)O+HO (3)R・+ORO・
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
食品照射, 18, p.22 - 25, 1983/00
殺菌線量を低減する方法の一つとして、これまで加熱と照射の組合せ効果は研究されているが、低温処理の効果についてはほとんど研究されていない。我々は大腸菌や枯草菌などが急冷処理によって死滅する現象(コールドショック)に注目し、急冷処理と放射線の組合せによって細菌の放射線感受性がどのように変化するかを検討した。その結果、急冷処理後の細胞をN中で照射した時にはあまり大きな感受性の変化がみられないが、O中では感受性が増大することが明らかとなった。また照射後に急冷処理するとN中では線量が高い程、コールドショックを受けうけやすくなるが、Oでは逆にショックを受けにくくなり、NO中では増感が起る線量以上でO中と同様にショックを受けにくくなった。これらの事実は細胞の死滅に細胞膜が重要な役割をはたしており、照射による細胞膜の構造変化はN中とO中で全く異なっていることを示唆している。N中では処理前、Oでは処理後に照射すると線量を低減できる。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
Radiat.Res., 89, p.325 - 333, 1982/00
被引用回数:18 パーセンタイル:69.54(Biology)殺菌線量低減化の研究の過程で、NOがP.radiora 0-1の放射線感受性を著しく増大し、その増感作用がOHラジカルとHOの協同作用によることをすでに報告した。今回は増感作用の性質を明らかにするため、増感に影響を及ぼす要因について検討した。NOによる増感は610cells/ml以上の細胞濃度で抑制された。希薄懸濁液中(10cells/ml)では1~12krad/minの範囲で、線量率効果は認められないが、10cells/ml濃度のものを0Cで照射した場合には5krad/min以下で、線量率の低下につれて増感は抑制された。また20Cで照射した場合には、さらに変い線量率でも増感は抑えられた。このようにNOによる増感作用は、細胞濃度、線量率、照射温度などによって影響される。これらの要因と細胞内カタラーゼとの相関を調べた結果、NOの増感を左右するこれらの要因が、カタラーゼ活性に依存することを明らかにした。